第2725回
■めこんさんからのＱ（質問）：ベトナムドンが弱いのはなぜ？

毎日、先生のコラムを読むのを楽しみにしている者です。

中国政府が、人民元へのアメリカをはじめとする
値上げ圧力を抑えるため、人民元を売って米ドルを買って、
非常に大きな外貨準備を持つにいたったことは有名です。
さて、すぐ南のベトナムに目をやると、
中国と同じように経済発展中であるにもかかわらず、
ドンが下がりすぎないように、ドンを買う介入をしているようです。
ベトナムの経済発展も目覚しいので、
通貨ももう少し強くなってもよいと思うのですが、
なぜ弱含んでいるのでしょうか。
ベトナム株投資は、ドン安傾向という意味でも、
中国株と比べて今ひとつ魅力が劣るような気がするのですが。
最後になりますが、Q先生のご健康をお祈りしております。

■ＱさんからのＡ（答え）

今はドンが弱くて、
早くにお金を持って行った人はバカを見るという感じですけど、
日本だって円が強くなるまでにものすごく時間がかかっています。
皆が円が強くなったと考えるようになった頃には、
日本経済はもの凄く発展していました。

通貨が弱いのを気にするということは、
いつもお金を持って帰ることを考えて
投資しているからだと思います。
私は仕事を始めたら、そこの通貨が強いか弱いかよりも、
そこの産業界が発展過程にあるかどうかを気にします。
またその中で自分が投資した会社が
立派な業績を上げているかどうかが大切だと思います。
ドンが弱かったら、またチャンスが来たと考えて下さい。