中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

 

質問のない時はQさんの独り言になってしまいます

第1620回
TさんからのQ(質問):インドと中国との関係

はじめまして。
最近ですが貴殿サイトを知り、
興味深く一気に拝読させて頂きました。
日本人の一人として、Qさんの存在がどんなにか心強く、
ありがたく、嬉しくて・・、
心よりお礼申し上げたい気持で一杯です。
ありがとうございます。

お尋ねしたいことは、インドと中国との関係についてです。
日本に対する諸外国の感情等、
歴史的な事柄ふまえて大体は想像つくのですが、
この2国間においては友好的なのか、敵対的なのか・・、
現状も含めて、将来的においてどのような関係になって行くか、
知識の浅薄な自分には皆目、見当がつきません。
個々の情報はあっても「中国⇔インド」とした情報は
あまりない様に思うのですが・・私の勉強不足でしょうか。
Qさんはこの二大国の関係についてどのようにお考えでしょうか?
双方の感情面・経済面含めて伺えればと思っています。
宜しくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

あなたはインドと中国がどういう関係になるのか
見当がつかないと言っていますけども、
日本と中国の関係がどうなるかだって見当がついているのでしょうか。
皆お互いに利害関係が相反しているところが必ずありまして、
そのことでゴタゴタすることにおいては、
インドと中国の間も日本と中国の間に負けないだけあり、
そう簡単には見透しがつきません。

殊に領土問題は1日で片がつくものではありませんから、
その辺のところには目をつぶって
出来るところだけ話を進めていく、といったやり方になるでしょう。
現に中国にインドの商品が並ぶことはあまりありませんけども、
インドに行きますと、
最近は中国の安い家電製品がたくさん並ぶようになりました。
その分だけ関係が昔に比べて深くなったとは言えますけど、
両方が同じスピードで良くなっているわけではありません。
中国の高速道路には牛は歩いておりませんが、
インドの高速道路では
鈴木の自動車と牛が共有しているのが現状です。



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■邱 永漢 (きゅう・えいかん)
1924年台湾・台南市生まれ。1945年東京大学経済学部卒業。小説『香港』にて第34回直木賞受賞。以来、作家・経済評論家、経営コンサルタントとして幅広く活動。最期まで年間120回飛行機に乗って、東京・台北・北京・上海・成都を飛び回る超多忙な日々を送った。著書は『食は広州に在り』『中国人の思想構造』(共に中央公論新社)をはじめ、約400冊にのぼる。(詳しくは、Qさんライブラリーへ




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