■QさんからのA(答え)
おっしゃっていることを聞いていると、
世の中の仕組みをあまりよく理解なさっていないように思います。
人類の歴史はインフレの歴史であることは間違いありません。
現に500年前の本を読んでいると、
「お米は高いし、薪は高いし」と書いてあります。
ということはその500年前もインフレで
庶民は頭を痛めていたんですね。
でもインフレはそのまま続くわけではなくて、
インフレの後にデフレがあって次にまたインフレがあって・・・
ということの繰り返しなのです。
その繰り返しの中で、
例えばいまインフレになりそうだとお考えのようですけれども、
いくらお札を刷っても誰もお金を使わなかったら
お金が動かなくなりますからデフレになっちゃうんです。
お金がたくさんあるからインフレだとは限らないんです。
人がそのお金を使うか、それともしまい込んでしまうかによって
お金の動きが違ってしまうのです。
昨今のように世界中が心配でお金を使わない人の方がふえると、
デフレになるに決っています。
でもそのうちに、デフレのままで死んだらバカらしいから、
お金なんか使っちゃえという人も出てきて
逆の動きになるのです。
長い目で見たら、人類の歴史はインフレの歴史ですけども、
その間に逆の動きを挟んでいると考えたほうが
よろしいんじゃないでしょうか。
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