第2224回
■府中ドラゴンさんからのＱ（質問）：米国の株価

いつも楽しく拝読させて頂いております。
ちょっと敷居が高い気がするのですが、
勇気を出して質問をさせて頂きます。

米国の株価ですが
サブプライム問題で住宅抵当公社は存続が危ぶまれ、
地方銀行は次々と破綻。
景気は減速し、失業率は継続的に上昇するなど
悪い経済指標が次々に発表されているに関わらず
米国株は底堅く、ドルは堅調に推移しております。

自分にはこの状態が良く理解出来ません。
先生の今後の米国株価等の見通しを伺えれば幸いです。
いつまでものご健勝をお祈り申し上げます。

■ＱさんからのＡ（答え）

私は10年も前から
アメリカの経済は悪い方向に向うと見てきました。
ただし世界中の人がドルを持っていますから、
ドルが安くなると、困るのはアメリカだけではございません。
皆が買い支えるおかげで、
命はあなたが考えるよりずっと長いんです。
でも今後外国から集めてきたお金で投資をやる場合に、
アメリカ国内は飽和状態でやりにくくなっていますから、
恐らくよそへ出て行ってやるということが多くなるでしょう。

ですからもうしばらく経ったら、
日本の株の動きと、
ニューヨークの株の動きが同じでなくなって、
ヨーロッパも独自の動きになる可能性が強いと見ています。
何しろドルを印刷するのはやめられませんから、
ドルの洪水はとまらないでしょう。
もうしばらくたったらまた同じことがくりかえされると
私は見ています。