中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1673回
happyさんからのQ(質問):書家の愛新覚羅寿古さん

私は毎朝「ハイハイQさん」を見る事から始まります。
文章は軽いタッチで読み易く、
内容は重量感と深さを感じています。
いつまでも続けて頂ける様願っています。

さて、私は5年程前から中国株を始めました。
きっかけはQ先生の単行本や月刊誌での経済予測と推奨記事でした。
大変有益な情報を提供して頂けたと深く感謝しております。
中国の実態を良く知らなかったので
少しでも現実を知ろうと思い、2年半前に上海と北京に行きました。
見学していた故宮博物院の中で書展と販売をしていまして、
そこにおられた書家の愛新覚羅寿古といわれる方に
楽観益寿と書いて頂き大切にして自宅に飾っています。
アシスタントの女性からは
中国で十指に入る書の大家だと聞きました。
中国に興味を持ち歴史を勉強する内に
氏はラストエンペラ−愛新覚羅薄儀氏の甥だと知りました。

書家の寿古氏の事をもっと知りたくなりまして
Q先生が氏との交流がありましたら
系譜やエピソ−ド等を教えて頂きたく思います。


■QさんからのA(答え)

私は台湾の生まれですから、
満州出身の愛新覚羅の一家の人たちとは付き合いがございません。
もともと北方の蛮族と見なされていた人たちが清朝を築いて、
中国の文化に親しんできたので、
その中から書家になる人が出ても不思議ではありません。

書は東アジアの国々の重要な文化の一つだと私は考えています。
北京で私の部屋にかかっている書をヨーロッパの人に見せて
上手いか下手かわかりますかときいても、
さっぱりわかりませんと首を横にふられます。
字にも上手い下手がありますが
ヨーロッパ人にはわからないんです。
バルザックやスタンダールの書いた原稿でも、
上手いか下手かではなくて、
誰が書いたということに値打ちがあるんです。
そういう意味で書道はアジア独特の芸術だと思っております。

ハイハイQさんでも色んな書家の書を紹介しておりますけど、
書を愉しむということは我々だけが持っている喜びの一つです。


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2007年3月31日(土)

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