中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1674回
スコップさんからのQ(質問):タイよりベトナムであるわけ

いつもためになるお話をありがとうございます。
私はタイが好きで2〜3年に1回はタイを訪れています。
行くたびごとに街が活気づき、
発展していく様子を目の当たりにして、
投資対象としても有望だと思い、投資もしています。

2月17日のもしもしQさんQさんよで、
「投資の対象としてなら、
恐らくすぐ右隣りのベトナムに
軍配があがるという印象を受けています」
と書かれていますが、その根拠は何でしょうか。

私はまだベトナムを訪れたことはありませんが、
ベトナムの空気を肌で感じれば察しがつくことでしょうか。
勉強不足で申し訳ありませんが、ご指導いただけたら嬉しく思います。


■QさんからのA(答え)

もちろんタイは私も好きなところの一つで
暇があればいつでも行きたい時は行っていました。
産業もその頃に比べれば随分発展しましたけれども、
基本的にタイは農業国ですね。
現にいまもバンコックを中心とした周辺のところにしか
工業団地はありません。
1000万人の人口のあるバンコックが1位で、
その次30万人の都市がチェンマイです。
それほど1個所に集中しておりまして、
それなりに世界中の会社が集まって
工業生産をやっておりますけども、
工業資本家的発想の人は少ないようです。

その点お隣りのベトナムは共産主義の洗礼を受けておりますけど、
血筋から言って
日本人や、いま一番中国で工業の発展している
広東あたりの人たちと同じ系統の
職人気質のある人たちだと私は見ております。
共産主義の体制になってしばらくよそ見をしていましたけど、
これじゃダメだということに気がついたらしく、
いま反対の方へどんどん進んでいるところです。
いまのスピードから見て
タイをすぐにも追い抜いてしまうのではないでしょうか。

タイがダメというわけではなくて、
ベトナムの方がスピードが早いと言っているだけのことです。


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2007年4月1日(日)

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