中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1672回
青い遣唐使さんからのQ(質問):年寄りとニートの救済

今の年寄りは、日本の高度成長を支えたとも思うのですが、
内弁慶で、それが、定年後の生活に活かせていないような気がします。
その経験を活かして、
高度成長を支えた老人が企業に残っていますが、
それと共にニートなどの面倒が見れるような社会システムに
日本がなるのは無理でしょうか?
法律が変わらなければ無理でしょうか?
それとも、社会の流れが向かわなければ無理でしょうか?

年寄りが増える世の中で、
年寄りにもがんばってもらわなければならないと思います。
父を見ていても家にいたよりも、
外で働き始めたほうがいい気分になっております。
半分ニート同然になっっていた私から宜しくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

日本の国が高齢化社会になることは当然予想できたことで、
日本がいくら豊かになっても
年寄りの数が多くて、年寄りがお金をもらう方にまわれば、
金を払う若い人たちはその負担に耐え切れなくなる、
と40年位前に私が本に書いたことがあります。

その後定年退職をする人たちに、
年をとったら生活をしていくためのお金の心配をする人が多いけど、
それよりは退職をした後にどんな仕事をやるか、
自分の生き甲斐を感じる仕事は何かということに
頭を使う方が大切だ、と言ってきました。
私の場合は何とか食うのには困らなくなりましたけど、
仕事をやらないとたちまち老いぼれちゃうという心配があるので、
ご覧の通り今でも一生懸命頑張っています。

社会全体が豊かになりましたから、働かない人も増えました。
その人たちを国で全部面倒見ようと思えば、
借金が膨らんで国が成り立たなくなります。
ですから税金が高くなって
それに応じきれない人たちは日本の国からよそへ移住して、
貧乏人と怠け者だけが残る国になる心配があります。
あなたはどちらを選ばれますか。


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2007年3月30日(金)

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