第1634回
■tmnkさんからのＱ（質問）：香港企業の位置づけ

いつも興味深く、サイトを読ませていただいております。
中国株が取引されている香港の市場には、
中国本土の企業だけではなく香港企業も多く上場されていますが、
今後、中国の経済が発展してゆくに従い、
香港企業はどのような位置に置かれると思われますか？

香港企業は中国にある中国の企業でもあるし、
一方で香港という中国の特別な地域を拠点に持つ
海外企業でもあるので、
中国本土の企業とは微妙に異なる立場に立っていると、
私は思っております。
是非、先生のお考えをお聞かせください。

■ＱさんからのＡ（答え）

香港市場は元々香港で事業をやっている会社の上場をしてきました。
その大半は不動産の会社とか銀行とか
あるいはホテルとかレストランとかのサービス業が主で、
生産会社は少なかったんです。
その後香港でも少しばかり工業生産の会社がふえてきたし、
加えて中国大陸の株が香港で上場されるという形に変わりました。
このまましばらくすると大陸の株で香港で上場しているものが
大半を占める時代が来ると考えてよろしいと思います。

その中にあって早くから香港で地盤を築いた、
そして資産をたくさん持っている不動産会社、
または香港上海バンクをはじめとする金融機関も
今後も優良資産株として扱われることは間違いありません。
しかし、香港系とか中国大陸系といった区別をするよりも、
これから伸びる会社は何かに視点を合わせて考えた方が
よろしいと思います。