第1633回
■北の大地さんからのＱ（質問）：株式の分割について

Ｑ先生、今回で２回目の質問になります。
先回、先生の考え方を参考にホテル株を処分しました。
結果は、良かったです。
たいして上がりもせずに下がってしまいました。
将来性のある株に乗り換えて正解でした。
ありがとうございました。

今回の質問は、株式の分割についてです。
分割して株数が増え、株価が下がった所を買う。
今のところうまくいっていますが、
企業が株式分割をやる意図と、はたして本当に買うチャンスなのか、
よくわかっていません。
よろしくお願いいたします。

先日、先生の「楽観主義のすすめ」を買いました。
うちの女房が「ニヤニヤして読んでいた。」と言ってました。
・・・中国株好調のおかげです。

■ＱさんからのＡ（答え）

私が食指のあまり動かない株の一つが
ホテルの株で、もう一つが飛行機会社の株です。
二つとも観光事業と関係があって、
観光というのは成長する産業なんですけど、
そういうところに位置している会社でありながら
儲けが少なくて、担当者が頭を痛めています。

それに比べれば、毎年のように株配をしている会社がありますけど、
必らずしも株配をする会社の全部が
お金が儲かっているわけではありません。
本当にお金が儲かって、
みんなに配当金でくれてあげるよりも、
そのお金でまた投資をしたいから代わりに株であげます、というのなら、
しばらく持っているとドンドン株価が高くなって何倍にもなります。

何しろ株配というのは
現金でくれる代わりに紙を刷る印刷代だけで済みますから、
窮余の策として株券をくれるという会社もあります。
その辺は気をつけなきゃならないところで、
一歩間違えるとタダの紙になってしまいます。
でも、過去にさかのぼって見ておりますと、
株配をやりながら毎年売上げがふえていく優良会社が
自然に頭に浮かんでまいります。
そういう会社の株を買うのなら賛成です。