中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1592回
VinoさんからのQ(質問):個人事業主から法人化

初めて相談させていただきます。
私は、今、個人サロンを運営しています。
マンションの一室で、アロマテラピーなどをメインとしています。
運営自体は軌道に乗り、収支も安定してきました。
そこで、このまま個人事業主として個人サロンを続けていくべきか、
それとも、法人化して店舗をかまえ、スタッフを雇い、
サロンを発展させていくべきか悩んでいます。

個人サロンは、収入は限られますが、
そこまで大きな投資やリスクがなくても成り立ち、
ストレスも疲労もなく自由で快適なのがメリットです。
法人化して店舗を構えると、賃料や人件費、また集客など、
これまでに経験したことの無い問題を抱えると思います。
リラクゼーションサロンの運営はとても大変だと良く耳にしますし、
ずっと会社員をしてきた私にとって、
個人事業主→法人化は、現時点では大きなハードルに見えます。
気持ちとしては、
いずれ法人化して店舗を構えたいと思っているのですが、
その大変さを想像し、躊躇しています。

個人事業主から法人化するにあたって、
ぜひ何かアドバイスをお願いできたら嬉しいです。
どうぞ宜しくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

何もないところから脱サラして仕事をはじめた時は
お金もないし、経験もないし、
ましてや経営をどうやるかということもわからないものです。
でも、どんな大きな起業家になった人でもそこから出発しています。
どうやるかというのは人に習うより自分で覚えるものです。

いまの税法の下では事業として大きくしていくプロセスは、
個人経営では間に合いません。
どうしても法人組織にしないといけないと思います。
個人は先に税金を払って、残った金で生活をする。
会社は先にお金を使った後の儲けに対して税金をかけますから、
どうしても大きな差ができてしまいます。

ですから、社長兼小遣いからはじめるとか、
奥さんは何もしていないのに役員にしなきゃ節税ができないので
「何もせんむ(専務)」と言ったりします。
そういうシステムはいずれも税法がつくり出したものです。
ですからそれに乗らないとうまく行かないことが多いのです。
最近はそれこそ一人でやる法人もありますから、
よく研究して下さい。
そういうことのわかる人を探がして利害得失をよくきいて見て下さい。


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2007年1月9日(火)

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