中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1591回
TKさんからのQ(質問):分散を検討しています

毎日楽しく読ませていただいています。
私は41歳ですが、
Q先生の刺激を受けて数年前から中国株を買い始め、
最近の香港市場の人気の高まりを受けて、
資産を1億にすることができました。
ポートフォリオは1割が日本株、9割が中国株です。

中国が今後も成長を続けていくことは疑いようもなく、
今後も消費・金融株を中心にして中国株を買い続けていく予定です。
ただ、中国以外にもいわゆる
「エマージングマーケット」が台頭しており、
最近では、中国一辺倒ではなく、
他のエマージングマーケットに
資産を分散させることを検討しています。
その際、株式を直接購入することが難しい地域が多いことから、
投資信託を利用することを考えていますが、
正直投資信託は好きではありません
(自分で銘柄を選べない、手数料がかかる等)。

このまま中国株に集中すべきか、
投資信託を利用してでも
他のエマージングマーケットに資産を分散させるか・・・
Q先生ならどうしますか?


■QさんからのA(答え)

危険分散は投資の為に必要なことですけども、
それは色んな国に分けて投資をするということでは
必ずしもありません。
たとえば同じ一つの株式市場で投資をしても、
危険分散の方法はいくつもあります。
たった1億円しか持っていないのに、
もう分散をすることを考えるというのは
昔から日本で田んぼを小さく分けることを「たわけ」と言いますけど、
たわけの部類に属します。

お金の儲かるところを自分が発見してそこで投資をやっていれば、
そこで儲からなくなってはじめて次の行動に移るのが順序です。
将来発展するだろう、という国の株を買うのであれば、
先ずその国に自分で行ってよく研究して下さい。
いま私が中国株と言っているのと、
インドがどうなるロシアがどうなると言うこととは
かなり違うことです。
まだ走り出してもいない国が多いと私は思っています。
あなたの場合は中国で100億くらい儲けてから
次のことを考えて下さい。


←前回記事へ

2007年1月8日(月)

次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ