中国株・起業・人生相談・Q&A-ハイハイQさんQさんデス-邱 永漢

第1517回
カゴの鳥さんからのQ(質問):親しみやすい文章の書き方

こんにちは。
先生の文章はとても、親しみやすいと思っています。
ご経歴からしますと、経済学者のあーでもない、こうでもない調や
小説風の名文もお得意かと思いますが、
話し掛けるような平易な文章で、
インターネットとの親和性がとても高いと思います。
万事、平易に見えることほど難しいことと、
先生とは素養が違うのは承知の上で、
どうしたら先生のような文章が書けるのか、自分なりに考えてみて、
親しい人に手紙を書くイメージかな?と思って書いたりします。

先生は、小説のときとコラムと
なにか違うイメージや意識で
文章のスタイルを替えておらるのでしょうか。


■QさんからのA(答え)

文章というのは、文は人なりというように、
その人間の人柄とか人格を反映するものです。
文章の書き方も当然色々あります。
もってまわったような言い方をするとか、
美辞麗句を並べ立てるとか、人によってやり方が違います。
その中に多くの人が名文だなあと思えば、
それが名文だと思います。

私の場合は文章がうまい下手というよりも、
何を言っているか、そっくりそのまま頭の中に入ってくるのが
いい文章だと思っておりますので、
見たらスッとその人の頭に入っていくようにするには
どういう書き方がいいか、というのを心がけてやってきました。
したがって私が文章で心がけていることは、
文章そのものよりも、その文章の表している内容が、
そのことについてまったく無知な人が読んでも
何を言っているかわかる。
その上専門の人が読んでも、
いいかげんなことを言っていると言われないだけの内容がある。
そういうことを普段から心がけております。


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2006年10月26日(木)

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