第1107回
■小豆さんからのQ(質問):不義理に対して

先生のホームページを拝見していると、
若い世代を育てようとしてくださっている
お気持ちが伝わってまいります。
先日、恩師の息子さん(私より4歳上です)の面倒を見たのですが、
2年間かけて、彼の心の弱さを励ましながら育て、
100%私の出資で仕事を立ち上げたのですが、
仕事ができたとたん、不安が募ったようで、
わめき散らして逃げてしまいました。
仕事は私が請け負うので金銭的に問題はないのですが、
私の心がまだ未熟なためか、
とてもやるせない気持ちになってしまいました。

先生も沢山の人とかかわり、
若者の不義理など様々な経験をなさっていると思いますが、
どのような考え方で、
様々な困難を乗り越えていらっしゃるのですか?


■QさんからのA(答え)

自分が手塩にかけて育てた人に裏切られるということは、
よくあることです。
自分の息子だって言うことを聞いてくれないのですから、
人の息子が聞いてくれると考える方が
どうかしているんじゃないでしょうか。

私の周囲でも一生懸命やって
30年経ってもいつもツーカーで仕事ができる人もいるし、
自分のことだけ考えて、
自分がやれるようになったのは自分の才覚であって、
先生のおかげじゃない、とうそぶいている人も当然おります。
それでいいと私は思っています。
振り返ってみれば、
お金をくすねられたことも3回や5回ではございません。
訴えたら多分事件になると思うんですけども、
私の考えは、あいつは自分に才能があると思っているけど、
今後自分の才能で本当に偉くなればその通りだし、
ダメになれば、私と一緒にいた時が黄金時代だったなぁ、
ということになります。
どちらも悪いことではないと思っております。

事業をやるからには
もう少し大きな気持ちでやるのがいいですね。


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