第1108回
■kousoさんからのＱ（質問）：上手な人の使い方

上手な人の使い方についてご質問いたします。
私は２２歳から会社を経営している現在３８歳の者です。
(現在上海でも貿易会社起業中)

昔から私はワンマンで激しい性格の上、
あめとむちの使い方が下手で
商売の基本となる人がなかなか育ちません。
こうすれば人は動く！頭では分かっているつもりなのですが、
どうもそのあたりがよく分かりません。
経営者として失格です。
Ｑ先生どうすればもっと上手に人を使えるようになるのでしょうか？

■ＱさんからのＡ（答え）

人を使うのはとても難しいことです。
相手のあることだし、
その上、他人のことばかり言ってもおられません。
自分の欠陥も剥き出しになるわけですから、
人を使う人として一番大切なことは
自分がどんな欠陥を持っているか、
ご自分でよく知っていることだと思います。

あなたがここに書いている限りでは、
自分の欠点は結構おわかりになっているようですから、
それをどういう具合にコントロールするかが、
今後多くの人を使ってやっていく上で大切なことです。

私自身、自分の欠点が当然剥き出しになりますので、
なるべく自分の欠点を自分でコントロールできるように
努力はしています。
最近は中国で仕事をやっていますが、
何しろほとんどの人が
愛社精神よりも個人主義で仕事をやっていますから、
いろんな事を教えてあげても、
まだ全部覚えていない内から
出て行ってしまう人がたくさんいます。
しかも出て行く前にこちらを訴えるという
おまけまで付いています。

中国で人を使うようになれば、
人を使うのはもう一段と難しくなると覚悟して下さい。
それでも私のところで働いている人たちは
あまり流動性は激しくありません。
出て行くよりも私と一緒に仕事をした方がトクだ
という具合に仕向けているからです。