第1103回
■夢見る青年2さんからのQ(質問):B株の進む方向

こんにちわ、株式投資や人の動き、世界の流れなど、
先生の著書を愛読し参考にして中国株投資しております。
上海B株の事で質問なのですが、
下げては買い下げては買いを繰り返し、
配当や無償、暴落や暴騰を経験してきたのですが、
最近B株は
将来的に中国政府が買い取り消却するとかで暴落しています。
先生はどうみておられますか?

中国政府が買い取るのなら
なるべくB株が下がってから買い取るであろうしと、
B株市場が将来明るい方向に進むのなら下げた時は買い、
夢を託したいのですが、迷いに迷っております。
B株はいったいどのような方向に進んで行こうとしているのか、
先生のお考えをよろしくお願い致します。


■QさんからのA(答え)

B株とA株がやがて一緒になる時期が必ず来ることに
間違いはございません。
一つの株に二つの値段が付くなんてことは
不自然なことだからです。

どうしてB株ができたかというと、
10年前は国に外貨がありませんでしたので、
上場会社が外国から設備やら原料を買おうとすると
自分たちで外貨を調達するよりほかなかったからです。
そのために株を売り出す時に外貨で売り出すのを認めたのです。
いまはもう7000億ドルも外貨が貯まっているんですから、
B株を存続させる理由は無くなりました。
株式市場も自由化に向っていますので、
あと1年か2年の間に、どうするかを決めなければならない
と見ております。

その場合に国が買い上げるのではなくて、
A株とB株を合併させるというのが常識でしょう。
したがって株主に損をさせて政府が買い上げるなんて、
ひがんだ物の考え方はおやりにならない方が
いいんじゃないでしょうか。
むしろA株とB株に差の付いている会社ほど、
一つになった時に株数の多い方に鞘寄せしますから、
金の儲かるチャンスがあると考えた方がよろしいでしょう。
そういう意味ではA株とB株の差が大きいことが
一つの狙い目になります。

ただし、株をやる人はそういう狙い目を考えるよりも、
その会社の業績がよくなるかどうかに全神経を集中して下さい。
おまけを狙って、商品を買うのは邪道でしょう。


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