第1102回
■HIDEKIさんからのQ(質問):経営者の手腕は?

Q先生、いつも楽しく拝見させていただいています。
私からの質問ですが
私はCHIAHSIN CEMENT、PICC P&C、
TCL MULTIMEDIA、HUANENG POWERの株を保有していますが、
いずれも買値から1〜3割値下がりしています。
長期投資のつもりなので
この程度の値下がりはナンピンのチャンスかとも思っています。

ところで長期投資であれば、経営者が正直かつ有能であり、
かつ事業内容や経営能力が陳腐化してる企業は
避けなければならないと言われております。
ビジネスモデルのよしあしは何となく理解できるのですが、
経営者の手腕というのは情報があまりに少なく、
よくわかりません。
先生からみてこの4社の経営者の手腕等はいかがでしょうか?
よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

株というものは買ったらすぐ上がるというものでありません。
不思議なことに私も
もういいだろうと思って買うと下がるということに
しょっちゅう出くわしております。
ですから株は買った後は必ず下がる、売った後は必ず上がる、
と予め覚悟しています。
そういう目に合うのは何もあなただけではありませんから、
ご心配ご無用です。
いつも私が言っていることですが、
株を選ぶことのために使う知恵は10%ぐらいで、
後の90%はすべて我慢料ですので、
どうかしっかり我慢して下さい。

次にどこの会社の経営者がどんな人かというのは
私たちには当然よくわかりません。
私もわかる立場にありません。
ただ、私の場合は投資家の人たちを連れて大陸へ行く度に、
これは有望じゃないかという会社に申し込んで
見学をさせていただいております。
その時は大抵、総経理や副総経理か株の担当者が出てきます。
なかでも一番上の人が出てくる場合は、
会社のトップが株式を上場しているとはどういうことかを
よく理解している人と考えてよいでしょう。
その人の話を聞いているうちに
この人はどんな人か、おおよその見当は付きますので
株価の将来を判断する材料の一つになります。

しかし、そういう立場にいない人でも、
株価の動きと、配当のやり方と、
次の対策をどうやっているかというデーターを読めば、
ある程度の判断できます。
1回や2回ではわからないかも知れませんが、
たとえば同じ株を3年も持っておれば、
この会社の経営者が何を考えているのか
大体のことは伝わっています。


←前回記事へ 2005年9月6日(火) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ