第1069回
■EFDさん
からのQ(質問):石炭株の下落傾向について

石炭株についてご質問いたします。
先日、神華集団が上場されましたが、冴えませんでした。
他の株も下落傾向にあります。
理由は、石炭価格の上昇の終焉、
2,3年以内の供給超過ということです。

しかし、先生の指摘にもありますように、
鉄鋼、セメント等の需要はまだあります。
また、仮に国内で供給過剰になっても、
インドやロシア等、発展途上国の経済発展があれば、
輸出でまだまだ稼げると思うのですが。
ご指導の程、よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

去年から今年の始めにかけて、
石炭株と鉄鋼株はかなり値上がりをしました。
それは需要が増え、また商品も値上がりをして
会社がかなりお金を儲けたからです。
それに対して、ハードランディングを警戒して
政府がブレーキを掛ける挙に出たので、
先を見越して株価の方が下がっているということです。

でも石炭の需要が減るわけじゃありません。
今後もずっと電力の不足が続きます。
中国の場合は石炭を生産工程の燃料として使う場合と、
電気に変えてエネルギーにする場合と両方の需要があります。
その二つとも結構盛んですから、
多分それほど悪くならないんじゃないかなあ、
と私は見ております。
しかしそれがどのような形で現われるかは
大体7月から8月にかけて
上半期の業績が次々と発表されますので、
ある程度見当がつきます。
もし、あまり下がってないようでしたら、
下げている時は買い場といっていいでしょう。


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