第1068回
■tさん
からのQ(質問):経営者として人を使う

毎回大変参考にさせていただいております。
私は職業技術を身につけるために専門学校に通っております。
学生の大半が私より10歳前後年下であり、
また、個性が強い学生もいます。

ふと、自分が経営者だったら
どうやって彼らを使えば良いだろうか?
という疑問が湧いて来ました。
先生は経営者として人を使うときに心がけていることは何ですか?
また、人を使うのに必要なことは何だと思われますか?
回答よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

私の場合は大きな会社を
上手に経営していこうという考え方よりも、
テストプラントを作って
次の時代にはこういうことができるはずだ
という実験をしています。
目的が違いますので、
人の使い方にも自然と違いが出ると思います。

大きな会社だったら
自分の会社のために一生懸命働いてくれる人を
どうやって養成するかということですけど、
私の場合はその人が将来一国一城の主になって
ちゃんとやっていけるためにはどうするか、
ということですから、
その人の才能をどう引き出すかということを
中心として対応します。

ただ、一般論を言えば、
人間というのは誰にでも長所と短所があります。
一番上に立つ人は自分の短所も直さなければなりませんが、
普通の人は、その人の得意とする所を伸ばしてあげる方が、
その人の欠点を直してあげるより
ずっと易しいと言えるでしょう。
したがって、その人の長所をどうやって生かしてやるか、
ということをいつも考えます。


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