第813回
■Ｔ．ＯさんからのＱ（質問）：行動計画

いつも先生の書籍、ＨＰを楽しく読ませて貰っています。
多数の事業を起業し、多数の既存の事業を管理し、
毎月の海外出張をされ、毎日の経済の動向を監視され、
同時に多数の連載の原稿を書き、講演をこなされる…、
まさに超人です。

一日、一月、一年の行動計画
（何年先の予定がもう入っているのでしようか）
をどのようにつくられ、実行されておるのでしようか。
先生の御性格、つまり強い好奇心とそれへの探究心、実行力で
最初の計画は常に変更を余技されなくなるわけです。
平凡な質問ですが、一日、一月、一年のご多忙振りの一端と、
息抜き、ストレスの解消法を教えてください。

■ＱさんからのＡ（答え）

私が一番嫌なのは退屈することです。
ですから退屈しないように
一生懸命動き回り、一生懸命考え、一生懸命仕事をやる
というのをずっとやってきました。
ただし、年齢によって世間の扱いも
自分の考え方も変わりますので、
やり方も少しずつ変わってきております。

80の声を聞くとさすがに
ジャーナリズムから声が掛からなくなりますので、
それをカバーして、またそれ以上に忙しい仕事を
自分で考えないとやって行けません。
実際にどのぐらい先のことを考えるかということになると、
30歳や40歳の人とは当然違います。
たとえば私にこれから財産作りをやるために、
20年のローンを組めといったって、
80歳でローンを組ませてくれる銀行はどこにもありませんし、
私自身だってもうこれ以上お金があっても仕様がありません。

現に私の所へ来る30歳の人に
ローンで物を買えとすすめることはあっても、
自分がそれをやることは先ずありません。
いま私が考えていることは全体として
これからどういう方向へ世の中が動くのか、
どんな仕事が成り立つかということです。
それでも毎年、これだけのことをやると決めたことを
脇目もふらずに一生懸命やっています。
しかし、情報がないと新しい考え方も出てきませんから、
そのために１日１日が新しい日であり、新しくものを聞き、
新しいものを自分の目で見るように心がけています。