第812回
■K
さんからのQ(質問):中国本土とのビジネス

最近中国の沿海部を訪れました。
少なくとも40代より若い人の政治、
それも腐敗した党主導による統治には批判的で、
民族主義的ですがもっぱら経済にのみ関心があるようです。
これから先、先行する市場経済化と
共産主義若しくは社会主義の理念をどう整合性をとり、
世界各国との協調を進めていくのだろうか、
というのが最大の関心事です。

世間には楽観的な意見が多いように思われますが、
先生はどの様な感触をもってして、
中国本土とのビジネスを進めていらっしゃるのでしょうか?


■QさんからのA(答え)

中国においでになって自分が接した人たちから受ける印象も
もちろん大切なことなんですけど、
そこだけで見ると間違えるということが起ります。
みんなが普段考えていることと、政府の方針と、
市場で現実に起っていることと、みなそれぞれズレがあります。
だからその辺の所を一定の距離を持って
客観的に見る必要がございます。

中国は共産主義では駄目だということがわかったから
大きく転換したんです。
それがまた元へ戻ることは先ずありません。
では、どの方向へ行くかということになると、
個々の分野でもそれから商売によってもやり方が違います。

「あなたの懐を見せて下さい。
そしたらあなたの思想を当ててみます。」
という言葉がありますけども、
懐の中の自由に使えるお金によって人間の考え方はかなり違ってきます。
ですから懐に入る金がどう変化するかということで
人間の考え方が変わると考えて下さい。
懐の中の変化がみんなの考え方を一番大きく動かすのです。
いま中国で起っている変化の中で一番大きいのは懐の中の変化ですから、
そこに焦点をしぼってクイズを解いて下さい。


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