■QさんからのA(答え)
日本が高齢化社会に向かうことを前提とした財産対策については、
私は大体40年前から色々本に書いてまいりました。
一年経てば皆確実に一歳年を取りますので、
最近はそれこそどっちを向いても年寄りだらけ、
ということになってしまいました。
私はメシのタネはよそへ移転するけど、人間は残るから、
極端に言えば、日本国内では三度の食事と年寄りの面倒ぐらいしか
仕事は残らんよ、と言ってきました。
当然のことながら養老院もその中に入るし、
年寄りの人たちが住む建物はどういう具合に建てるか
ということも仕事として残っています。
かつて養老院を作ろうかと考えたこともありますけど、
年寄りの面倒というのはなかなか大変なんです。
聞くところによると、
年寄りが一番大切にしてるのは三度のメシですから、
年寄り向きの、それも冷たくないメシをちゃんと出すところは、
どこの養老院も流行っているということです。
今後、そういう面で工夫することはまだいくらでもありますが
自分のことだけ言わせてもらえば
そういう養老院に入らないで済む方法はないか、
ということが、年来の私の懸案でした。
そのためにはちゃんと面倒を見てくれる人たちに
充分なお金を払えるだけの立場にならないといけません。
つまり年を取ってお金に困らないためにどうしたらいいか、
ということは老齢化社会の最大のテーマだということです。
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