| ■QさんからのA(答え)  私の書いたものをずっとお読みになっておられるようですね。私が去年の初め、まだ石油が30$だった時に、
 50$になる可能性がありますね、と指摘しましたが、
 本当にその通りになりました。
 二度あることは三度あると言いますから、
 これは第三次石油ショックと言えるかもしれません。
 でもあんまり緊張感がない所を見ると
 あんまりびっくりするようなことではないかも知れません。
 この調子で石油高が続けば、おそらく「原料高の製品安」という新しい形が生まれます。
 原料を扱っている所は値上がりで潤うのですから
 本来なら一番儲かるんですが、
 どうして株価があまり上がっていないかというと
 中国の政府が石油の値上がりを押さえているからです。
 政府によって値段を押さえられる部門は
 市場価格をまともに反映しないんです。
 たとえば石炭を使って発電をしている所は石炭の値段がとても高くなりましたが、
 電力不足でいくらでも電力が売れても、
 コスト高で利益が押さえられてしまいます。
 むしろ石炭を安く買える所と
 石炭を買っても運送費にお金がかかったりする所では
 売上げが増えても電力会社の利益に大きな差がついてしまいます。
 石油にも似たようなことが言えるわけで、本来なら利益が3倍にも5倍になってもおかしくないのですが、
 小売値がコントロールされて、足どめをくっているところです。
 でも値上がりで不足する業界ですから、
 今後も強気の動きが続くと考えてよいでしょう。
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