第755回
■NさんからのQ(質問):買うべきか待つべきか

いつも興味深く拝見させて頂いております。
最近、日本の新興市場が過熱気味でしたが、
私は6月下旬で天井を売ったような気がしております。
こんな局面でも業績の良い、
今後に期待を抱かせる企業は買いなのでしょうか?
それとも、そのような企業も全体の相場に連れ安となるので、
底を打つまで2年も3年も待つべきなのでしょうか?


■QさんからのA(答え)

新聞なんかを見ていると、
デフレは底を打ったとか、景気は戻り足だとか書いてありますけど、
これは希望的観測の内に入る物の見方です。
世界中が工業化の道を歩むようになって、
みんなが必要とする以上に物の供給能力があるようになりましたので
また物価がどんどん高くなっていくことは
あまり期待できないと思います。

むしろ、グローバル化によって
もっと値段の安い所の製品がどんどん入ってきますから、
日本国内でそういう商売をやっている所は、
自分たちがコストの安い所に行って作るか、
もしくはコストの安い所から商品を仕入れてきて売る
という方向に変わらざるをえないと思います。
したがって前と同じ物差しで
日本の経済をはかってはいけないと思います。

いま中国の経済がよくなったために素材が足りなくなって
足りない分を日本から買っています。
そのために、例えば新日鉄なんていう会社が
十何年ぶりに高収益を上げたということが現に起っています。
しかし、それは一時的現象ですから
投資の対象を探す場合は、国境の中だけで物を考えないで、
国境を超えて考える方がよろしいと思います。


←前回記事へ 2004年9月23日(木) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ