| ■QさんからのA(答え)  おっしゃるように、中国株は去年とても値上がりをしました。そして今年の初め頃から、今度はあまりに値上がりし過ぎたので、
 金融引締めになって、今は冷却期間と言いますか、
 ブレーキがかかっているところであります。
 しかし、中国の経済がこれでおしまいになるわけじゃなくて、
 ブレーキがかかっているだけのことですから、
 しばらくするとまた、
 上昇気運に乗ることが考えられます。
 ただ、その時その時によって主役になる業種と銘柄が変わりますので、そのことによく気をつけないといけないと思います。
 中国は人口が多いところですから、
 一人が卵一つ食べても13億個ですから、養鶏だけでも大変です。
 養鶏をするための飼料だけでも大変な量になってしまいます。
 そういうことがいま中国の分野に起こるんです。
 今の最大の動きは、コストの安いところで物を作ることですから、世界の工場として世界中に物を売るということになると、
 貿易が一年間に大体30%から40%づつ増えます。
 そのために素材を運んだり製品を運んだりということになりますと、
 石油も足りない、石炭も足りない、鉄鉱石も足りない、
 製品を外国に運ぶための船も足りないということが起こってきます。
 ですから一つの分野だけで不足が起こっているのではなくて商売全体にそれが起こっているんです。
 その中で、どういう会社が際立って金儲けをするかということに
 注意をすればよろしいのです。
 何に一番気をつけたらいいかと言いますと、
 去年に比べて株価は下がっているのに、
 業績は逆に上がっているという会社がたくさんあるんです。
 どう考えたって矛盾した話です。
 もし、業績が上がったら株価も上がるはずなのに、
 逆に株価が下がっているということは、
 いつか株価が上がるか、
 それともいつか業績の方が下がるかのどちらかです。
 どこにリクツに合わないことが起こっているか、に
 気をつければよろしいんです。
 難しいことを考える必要はありません。どの会社が去年に比べて儲けが増えたのに
 株価が上がってないかということだけに
 気をつければよろしいんです。
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