■QさんからのA(答え)
どこの国の事でもその中にどっぷり浸かっていると
見えない事があると思います。
例えば、机の上に立っていては机は見えないけど、
少し遠くに離れれば
机がどんな形をしているかが見えるというのと同じです。
ですから日本人が日本の中にいて日本のことを考えるのと、
少し離れて日本の国を見るのとでは、当然見方が違います。
でもその違いを一口で簡単に言えといってもそう簡単には行きません。
ただ日本人はスタンドプレイの上手な国民ではありませんから、
実力以下に評価されている面はあるでしょうね。
もう一つの質問ですが、
日本の金融機関が中小企業向けに積極的に何かやっていると、
私は考えたことはございません。
どちらかというと、
日本の銀行は小さい会社を馬鹿にしていると私は見ております。
いまはお金を借りても上手く仕事の出来ない時代ですから
むしろ金融機関なんかを当てにしないで、
こつこつと仕事がやっていけるにはどうしたらいいか考えて
仕事に励む方がいいと思います。
銀行は大きな会社を相手にすれば
たとえその会社が潰れても責任を問われないで済みます。
でも小さな会社を相手にすると、
100件やっても大企業1件分の実効果しかありません。
それで貸金を焦げつかせたら、審査部の責任になってしまいます。
だからどうしたって大企業の方に目が向いてしまうのです。
この傾向はおそらく今後10年経っても同じじゃないかと思います。
銀行が儲かる金融商品があったとしても、
お金を出した人が儲かる金融商品はないと私は考えています。
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