■QさんからのA(答え)
今世界は大きな転換期にさしかかっていると私は思っています。
アメリカの時代が続いたのは、
世界大恐慌が終わった後、正確に言えば第二次大戦後、
ドルが世界の通貨を代表する基軸通貨になってからだと
私は認識しております。
やがてアメリカの時代が終わるとしても、
いっぺんにアメリカの代わりにどこかの国が現われる
ということではなくて、
統一の後には分裂があるというのが人間の歴史ですから、
恐らくアジアと、回教徒と、これまで支配してきた欧米先進国
といった3つに分かれて
お互いに綱引きをする時代になるのではないでしょうか。
アメリカの発言権が強いと言っても、
アメリカと国連は別なものでしょう。
国連中心という考え方は、
むしろアメリカ中心であるということに対する牽制として起ったことで、
まだ国連中心になってはいないと思います。
ですから日本のようなアメリカ一辺倒の外交政策は
今後かなり修正を要求されると私は考えております。
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