■QさんからのA(答え)
欧米では、投資を自分でやらないで
投資を専門とする組織にゆだねるビジネスが発達しております。
日本もその真似をして、戦後は投資信託が出来たり、
最近で言うと、銀行が代わりに投資をするシステムが
少しずつ取り入れられています。
そういうファンドは台湾や香港あたりにもあるようになりましたが、
私の見ている限りでは、中国人はあまりそういう組織を利用しません。
人が自分の代わりにお金儲けをしてくれるとは思っていないからです。
例えば、日本には法人が投資をするというのが結構ありますけども、
中国はほとんど個人投資家です。
会社の株でも会社が買うんじゃなくて個人が買っています。
同じことが中国にも起こると思うんです。
外国の資本が中国に投資をする場合に、
投資信託の資金を使うとかいうことはありますけども、
中国の証券会社が個人のお金を集めて投資をやって配当をする、
というのはまあないとは言いませんけども、
大分遅れて実現することになるんじゃないかと見ています。
中国人は博打好きですが、
人に代わりに博打を打ってもらっても面白いと思う人はいません。
ですから、個人のお金が機関投資家の所に集まることは、
今後もそんなに多くはないと思います。
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