第668回
■K.T.さんからのQ(質問):漢方薬の輸入ビジネス

今後、日本は高齢化がますます進んでいくことになり、
それにともない健康に対して関心をもつ人が益々増えていくと思います。
そこで、中国から漢方薬を輸入するビジネスは
先行きどのようになっていくと先生は思われますか?


■QさんからのA(答え)

日本が高齢化の道をひた走りに走っていることは、おっしゃる通りです。
恐らく将来は日本国中が年寄りだらけになると思います。
私は月にいっぺん病院に定期検診に行っておりますけども、
この10年病院を見ていると、その動きがはっきりわかります。

当然これからの最大の事業は老人の看護だとか健康の産業だと思います。
それをあなたの場合はたちまち漢方薬につなげているわけですけど、
漢方薬と西洋医学の一番の大きな違いは、
西洋医学は病気になった局所を治療するということで、
漢方薬は体のバランスを取って
欠陥があった所を元へ戻すということです。
ですから、漢方薬は即効性がないというのは
皆さんの常識だと思うんです。
それでも漢方が段々見直される時代になっているのは事実だし、
そのおかげで漢方薬を扱っている人が
高額所得者になっている例も現にございます。

しかし、漢方をとりあげれば商売になるというわけではありません。
私は30年も前からそういうことをいろいろ考えましたけど、
今日に至るもまだ実現しておりません。
相当難しい所があるんです。
ことに日本の場合は漢方薬の輸入に関しては、
厚生労働省の厳しい制約がございまして、
そう簡単にはいかないと思います。

むしろ、交通が便利になった分だけ
漢方の治療を受けたい人は中国へ行った方が
手っ取り早いんじゃないでしょうか。
また漢方の研究をしたい人は、
ご自分で勉強に出かけられるのがいいと思います。
中国で漢方のすすんでいる所は四川省と雲南省です。
そちらへ行かれると新しいヒントがあると思います。


←前回記事へ 2004年6月28日(月) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ