■QさんからのA(答え)
北京と上海の比較をすると、
日本人なら誰でも、東京と大阪をつい思い浮かべると思います。
かつて大阪は商人の街として栄えたんですけども、
戦後は政治が東京に集まるだけではなくて、
経済の方も東京に集まって、
大阪は東京の十分の一の実力も無いということになってしまいました。
その理由は何かと言いますと、
昔の大阪の商売というのは、物を売り買いする商業でありまして、
工業じゃないんです。商業で栄えた街なんです。
それが工業にも転換していったんですけど、
その転換の仕方が東京中心に変わったために
経済力は東京に集まってしまいました。
もし工業が大阪を中心として発達したら
今日と違った形になっていたと思います。
その点中国は、北京も多少は工業化の方向に動いておりますけども、
どちらかというと政治の中心地であって、
それに比して上海は周辺がものすごい勢いで工業化されております。
したがって、そこへ人とお金が集まるのは当然で、
私は上海はあまり遠くない将来に人口三千万の街になると見ております。
というより、世界一の商工業都市になるんじゃないかと思っています。
ですから大阪とは違った展開の仕方と考えた方が
よろしんじゃないでしょうか。
中国で商売をやるなら上海、というのは間違いないでしょう。
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