■QさんからのA(答え)
長期利回りということをお考えのようですけど、
利息そのものだってしょっちゅう変わるわけですから、
どうなるかは私にもわかりません。
仕事をやる場合、長期に渡って一定の利回りを維持すると
考えないほうがいいと思います。
利回りは時代と共に変わるもので、その時代時代によって
どう対処するかというのを考える方が現実的です。
例えば、不動産の利回りにしても、
20%になることもあれば、1%になることもあるんです。
それを長期に渡って維持しようと考える方が図々しいと思います。
物事はそんなに先の先まで考えないほうがいいでしょう。
私にしても、不動産を持っておれば絶対大丈夫と思っていたんですけど、
不動産がおかしくなるよりも長生きしておりますので、
どうしていいか判らなくなって、何回も自分の考え方を訂正しています。
例えば、コンクリートの建物は60年の減価償却になってますけど、
実際には、30年も経つか経たないうちにパイプも全部壊れて
屋根もはがれてしまうというような事が起こって、
もういっぺん建て直しをしなきゃならなくなっています。
すると、年をとってからまた借金を抱えることになってしまうので、
そういうことを想定していなかった私は
しまったなあと頭を抱えております。
ですから、これからやる人に対しては
先の先まで考えるなとアドバイスしています。
5年先10年先はどうなるくらいのことは
頭に入れておいてもいいけれど、
実際に考えるべきことは、来年はどうなるか、再来年はどうなるか、
3年先まで考慮に入れることができたら
良しとしなければいけないと考えております。
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