第622回
■Y.O.さんからのQ(質問):中国政府系の不動産会社

香港の不動産株を3社持っていますが、
中国政府系の不動産会社との力関係はどうなって行くでしょうか。
また政府系不動産会社が攻勢に出てきた場合には
その他の民間不動産会社も含めどのような展開になると予想されますか。


■QさんからのA(答え)

私が香港の不動産株を買うことをすすめたのは、
中国ではこれから1985年頃の日本と同じように
外貨がいっぱい溜まって、
過剰流動性を悩むようになるだろうと見ているからです。
外貨を裏づけにして、かつての日本では日本円を大量に印刷したように、
中国の場合は人民元を発行するよりほかなくなり、
人民元の大洪水になることは先ず避けられません。

そのお金を使って設備投資をすると言っても
無計画に要らないものを作るわけには行きません。
すると設備投資費よりも、
不動産や株を買うのに使われるチャンスが増えます。
日本で起った資産インフレが中国でも起こると私は見ています。

しかし、中国では国営のゼネコンが、
国の資本を使ってめちゃくちゃにやるから、
外資はそのとばっちりを受けます。
これは現に私も被害者の一人ですから、
そういうことも考慮に入れるべきだと警告したのです。
しかし、一回そういう目にあわされた者が、
二回めも三回目もまた同じ目にあわせられたのでは、
馬鹿というよりほかないでしょう。
香港の業者は、一回目はわからなくて損をさせられましたけど、
今では裏の裏まで全部分かるようになりましたから、
また同じ愚をくりかえしたりしないでしょう。
むしろこれからは、今までの経験を生かして、
今までに投資したものに花を咲かせる時期に来ていると見ております。
ただし、不動産のことですから動き出すのに少々時間がかかります。
「不動」というのですから。

したがって、不動産株で儲けるためには忍耐力が要求されます。
例えば、一年で済むと思ったのが二年かかってしまった。
二年かかると思ったものが三年かかってしまった、
といったことはあり得ることです。
そのぐらいの心がけがないと、
不動産株でお金は儲からないと思います。


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