第621回
■K.T.さんからのQ(質問):あらゆることが規制される?

火災警報器が一般住宅が新規、既存を問わず、
義務化される方向で今国会でも審議され、
東京都議会でも3/31に条例化される予定です。
私はアメリカの製品を日本のマーケットに導入するプロジェクトを
現在稼働させています。
自分で所有するものは自分で管理すればよいという考え方から、
シートベルトの義務化など、
社会性を意識しながら、規制をしてゆく方向に
徐々に行政が動いているような気がします。
邱さんのご意見を伺えれば幸いです。


■QさんからのA(答え)

いま日本の国で必要なことは、
色々と政府が規制したことをどうやってはずすか、
ということだと思います。
例えば、雑貨屋が薬を売っちゃいけないとか、
スーパーが酒を売っちゃいけないとか、
あるいはビールは3社か4社しか作っちゃいけないとか、
今までのプロセスで政府が規制したことがたくさんあります。
その規制を政策的にはずしていくというのが、
構造改革ということじゃないかと思うんです。

あなたの見ているのはちょうどその逆に、
世の中は段々規制をしなきゃいけないという風に見ているようですけど、
例えばシートベルト一つにしても、国によって
助手席の人もシートベルトをしなきゃいけないというのもあれば、
高速道路に上がったときだけしなきゃいけないというのもあれば、
乗った途端に後ろの席も全部しなきゃいけないというのもあります。
本当にわずらわしいことです。
私なんか100キロ以上で走ったこともないのに、
200キロで走るような規制をされるということには、
不快感を持っている人も多いんじゃないかなあと思います。

政府の作るそうした規制に
うまく合わせた商売を考えるのも商売でしょうが
次の時代の新しい仕事は、
規制する側よりも規制を開放する方向にあると思います。
ですから、アメリカから導入する商売は、
もちろんアテがあってやることでしょうから反対はいたしませんけど、
大した商売にはなりません。
もっと時代にあった積極的な商売を考えて下さい。


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