■QさんからのA(答え)
今の中国の最も重要な変化は、
いつ人民元の切り上げがあるかというところに
しぼられてくると思います。
日本でも輸出が増えて外貨がものすごい勢いで伸びた過去があります。
その時も、不動産と株とがものすごい勢いで上がりました。
ことに日本人は不動産で大変な経験をしていますので
大陸でも必ず同じ事が起こるという意見は強いと思います。
恐らくそのことに間違いはないでしょうが、
中国は土地は全部政府のもので、民間はそれを借りているだけです。
それでも不動産が高くなることは考えられますが、
この数年の間に中国大陸の経済の進歩が激しいので、
建物も5年前と今とではレベルがぜんぜん違います。
したがって5年前の建物を見ると、とてもくたびれて見えます。
現に新しくお金を儲けた人が家を買う場合も、
古い家の方が安いからといって古いのを買うよりも、
新しくできた家を買う人の方がずっと多いんです。
そこが日本と違う所です。
それでも古い建物の値段が上がるということはあると思います。
そういう物件を買う場合でも
やはりちゃんと人に貸せるかどうか、誰に管理をやってもらうか、
まさか自分で一回一回出掛けて契約をするわけにも行きませんので、
そういうことがきちんとしていないと先へは進めないと思うんです。
したがって、不動産の株を買うよりはずっと難しいと考えて
よろしいと思います。
もちろん私も中国大陸には
あちらこちらに不動産を持っておりますので、
不動産の将来性を疑っているわけではありません。
ただかなりまとまったお金が必要なことと、
いざ売ろうというときは株を売るようには簡単に行きませんので、
そのへんを考慮に入れる必要があります。
そういうことを承知の上で
不動産投資をやることには別に異議を唱えるわけではありません。
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