第554回
■貧乏暇なしさんからのQ(質問):天職はどう見つける?

いつも楽しく拝見させて頂いております。
是非とも邸さんの意見を伺いたく投稿させて頂きました。
天職、あるいはやりたい仕事というものは
どうするとわかるものなのでしょうか。
私が周りの人を観察した結果思うことは、
40歳を過ぎると天職ややりたい仕事がはっきり自覚できる人が多く、
ですがその歳になると家庭を持っていたりしていて
思い切って転職もできず、ストレスはあるものの
仕事とのほどほどの距離をおきながら
(運がよければ自分のやりたいことを趣味としてやっていて)
生活を楽しんでいる人が多いように思われます。

私のように30歳足らずのものが40歳過ぎを待たずして、
天職ややりたい仕事をみつけるいい手立てがありましたら、
是非とも教えて下さい。
私は会社勤めをして、お金を溜めて
自分がやりたいと思う象牙の塔の道を選んだのですが、
生活に追われて良い結果を残せず、
そのため先につながらなくて、この先どうしたものかと悩んでおります。
20代の大半を象牙の塔のために費やしたため、
それ以外の道をどうやって探していいのかわからず、
道に迷っております。


■QさんからのA(答え)

40ぐらいになったら
自分の天職が自覚できる人が多いとおっしゃっておりますけど、
まだ自分が40になっていないのでお分かりにならないだけのことで、
40過ぎても迷う人は山ほどいるんです。

「40にして惑わず」と論語で言われていますが、
それは40になったら惑わなくなるということではなくて、
いくつになっても惑うことが分かるようになって、
もう二度とあなたのような考え方をしないということです。

私自身だって40の倍の年になりましたが、
いまだにこれが天職だと思ったことはございません。
そもそも人間は自分の第一志望の人生を貫ける人はほとんどおりません。
その次に考えたこと、何かの拍子にやったことが成功すれば
それを良しとしなきゃいけないと私は思っております。
ましてや30代は五里霧中で
何をどうしていいかもわからないというのが
本当のところじゃないかと思うんです。

そういうような意味では
まだこれからいろんな経験をされるわけですから、
「こういう上手い方法」はない、もっともっと手探りの人生が続くと
お考えになった方がいいと思います。


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