■QさんからのA(答え)
いま台湾は総統選挙の最中でなかなか難しいところにあります。
日本なら議員さんが集まって総理大臣を決めますけども、
台湾の総統は直接選挙で、
しかも日本と違って娯楽みたいなところもありまして、
何十万という人が集まって騒ぐんです。
いま台湾には大きく分けると2つの考え方があります。
ひとつは昔大陸からきた国民政府に
かなり苛められた苦い経験があるので、
共産党を含めて大陸の人を憎むという傾向があります。
それが今の民進党の背骨になっている考え方です。
それに対して、大陸からきた人も含めて、
もうかなり時間がたちましたので、
台湾とか大陸とかいう考え方があまりなくて、
今のような時代は自分たちだけのことを考えるよりも、
もっと大陸とも上手くやっていった方がいいんじゃないか
という考え方と、二つございます。
この4年間は中国に反発した人たちが政権をとったものですから、
なかなか大陸との関係が上手く行きませんでしたが、
再選の機会に現政権に対する反対勢力を結集しようと、
国民党と親民党が一緒に組んで、またがたがたやっております。
総裁選挙の行方はもうしばらくすればはっきり出てまいりますけど、
今の所は現在の政権に対する不満もかなりありますので、
野党の方がやや優勢と見られております。
しかし、これも最後の土壇場までわかりません。
予想は差し控えますけど、もし、今の野党が勝つということになれば、
大陸との関係はかなり修復されて台湾海峡の波は少し静まると思います。
しかし、その反対のことも考えられないことはございません。
そうなった場合でも、
それが直接紛争へ結びつくということにはならないと思いますけど、
三通はかなり遅れると見てよろしいんじゃないでしょうか。
その最終的な結果は投票を待つよりほかありませんが。
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