■QさんからのA(答え)
ひとつの事業をやる時に私が一番重要視することは、
その仕事はその時代に必要なものであるかどうか、
そして業界全体のなかでその仕事が
どのくらいの付加価値をもたらすかということです。
付加価値がなければ一生懸命やっても意味がありませんので、
先ずそこを見極めることに頭を使います。
但し、それがどのくらいのお金を儲けてくれるかと
捕らぬ狸の皮算用をいくらやっても何の役にも立ちません。
むしろどのくらいの所で損が止まるかということが次に考えることです。
どんな仕事でもすぐにはお金が儲かるようにはなりません。
3年たってうまく行くようになったら儲けものです。
したがって3年やってもまだ軌道に乗らないようだったら、
もしかしたらその仕事は見込みがないと考えます。
そういう仕事をやる場合、人にお金を出してもらって
自分は一銭も出さないという虫のいいことはできません。
自分が率先してお金を出さないで人のお金を頼る人なんか
誰も信用してくれません。
ですから事業をやるためにはたとえ一部でもタネ銭がないと駄目です。
全部出せなくても、たとえ十分の一でも
自分のお金を出す必要があるのです。
最初からいくらもらえるかなんて考えないことです。
なぜなら基本的に事業はお金を出した人のものだからです。
お金を出した人があなたはよくやってくれたといって
ご褒美をくれるなら別ですが、
最初から自分がいくらもらえるなんて考える人は
事業では成功できません。
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