第459回
■FさんからのQ(質問):中国に投資している香港企業

Q先生いつも興味深く読ませていただいております。

第1278回の「もしもしQさんQさんよ」で、
恒基中国や新世界中国等が
過剰流動性の恩恵を受けるところまでたどり着いた
と書かれていましたが、二社とも今決算において、
売上げが減少し、赤字になってしまいました。
私は、この二社に中国の不動産市場の将来性と為替差益を狙って
投資しておりますが、赤字になった原因がわかりません。

今中国の不動産市場は活況を呈しているはずなのに、
企業は儲けにくい環境におかれているのか、
また、他に原因があるのかが、
自分の情報収集能力ではわかりません。

もしよければ、教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。


■QさんからのA(答え)

おっしゃっている銘柄は二つとも
香港の不動産会社で中国の不動産に投資をしている
代表的な銘柄です。
むかしはいまの値段の10倍ぐらいの値段がついていました。
それがどうして下がったかといいますと、
こういう会社は不動産専門の会社ですから、
10年前に買った物件を今日まで粘りに粘って持ってきました。
そのために、10年前に買った時の帳簿価格が
そのまま残っているんです。
その頃の帳簿価格に較べると株価はおそらく
4分の1とか5分の1でしょうね。
それが快復に向かえば、財産の中身に較べて株価が安いと言えるし、
他にも持っている未開発の不動産がたくさんありますので、
それが上がり気味になったら当然赤字の分も消えるわけです。

少し前にあまり赤字をたくさん出すと、
株主がビックリしてしまいますから小出しにしていたんだと思いますが、
ここへきていっぺんに赤字を出したということは、
ここでウミを出してももう大丈夫だと
経営者が考えたからだと私は解釈しております。

最近は不動産会社が自分の持っている不動産を活用して開発をやると
ほとんど売れるんですね。
そういうところまで来ておりますので、
もう少し辛抱する必要があるかもしれませんが
時と共にだんだん良くなっていくところまで来たという感じです。

安いところがあったらナンピンをかけながらじっと値上がりを待つ
というところまで来ていると考えてよろしいのではないでしょうか。


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