第1278回
下に中国とついた香港株に陽が当ります

中国の不動産に投資している
香港の上場会社といっても
馴染みのない人が多いと思います。
どの解説を見ても、中国株と言えば、
上海、深のB株と香港のH株と
レッド・チップのことしか取り上げられていないからです。

でも日本でマブチ・モーターズとか、
ミツミ電機とかユニデンとか船井電機が
早くから大陸に進出して立派な業績をあげ、
株価も高いように、
台湾の生産事業でもこの10年に大陸に進出して、
靴を1年間に1億足以上も生産している企業もあれば、
コンピューターのパーツで
大陸からアメリカに輸出して
立派な業績をあげている企業もあります。
それと同じように、
香港の代表的な不動産業者のほとんどが
早くから大陸に乗り込んで、
上海、北京、広州をはじめ、
各大都会で商業ビルからマンションに至るまで
あれこれ手がけている企業は
枚挙にいとまがありません。

その中には本社が直接、
中国事業に投資している場合もありますが、
中国投資はすぐに利益をもたらさないので、
別会社にして香港市場に上場しているものもあります。
その中で最も広く知られているのが新世界中国(0917)で
これは新世界発展(0017)の中国部門、
株価は僅か2ドル足らずで、ちゃんと配当もしています。
もう1つが恒基中国(0246)で、
これは李嘉誠の長江実業と並ぶ
李兆基の恒基発展(0097)の中国部門です。
この株は4ドル足らずですが、
同じ様に配当をしています。
もう1つ上海でゴルフをしたことのある人なら
誰でも知っている湯臣(トムソン)のゴルフ場と
その周辺の高級住宅の開発を手がけている湯臣集団(0258)で、
この株は配当をしていませんが、
昨年から黒字になって配当のできる体質に改善されました。
株価は最近1ドルまで上がりましたが、
オーナーが60%以上の株を持っていますから、
着実な経営が期待されると言ってよいでしょう。

以上はほんの一例ですが、
10年間、底を這うような思いをして、
過剰流動性の恩恵を受けるところまで
やっと辿りついたところです。ご参考までに。


当ページは、投資勧誘を目的として作成されたものではありません。
あくまで情報提供を目的としたものであり、一部主観及び意見が含まれている場合もあります。
個別銘柄にかかる最終的な投資判断は、ご自身の判断でなさるようお願いいたします。


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2003年9月9日(火)

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