■QさんからのA(答え)
これも元の切り上げの話ですが、最近はどの新聞を見ても、
アメリカや日本から、中国へ圧力がかかっている話ばかりです。
貿易も投資も一方に偏ると具合が悪くなります。
そういう時はまた必ず一方的に偏るものです。
一時期、日本の輸出がどんどん増えて、
日本も円の切り上げを迫られましたが日本政府は粘りに粘りました。
しかしとうとうプラザ合意で円の切り上げを押しつけられました。
同じことがこれからの中国にも起こることは間違いありませんが
それがいつ起こるかは、
いまの中国政府の人にもわからないと思います。
早晩、人民元の切り上げが起こることは間違いないとすれば、
中国の商売をやる人も中国の株を買う人も
とにかく元の切り上げが目前に迫っているということを頭に入れて
その影響を受けないで済むように、
あるいは逆に、そういうことを上手く利用する方法を
考えた方がよいと思います。
そういう時のことを考えたら、円やドルで持っているより、
人民元で持っているほうが得なことは間違いありません。
ただ、それをやろうと思えば、
人民元に替えて中国へ持っていって預金をする必要があります。
もちろん人民元に替えることも人民元で預金することもできますが、
その人民元をドルや円に戻すことはいまのところできません。
それでも、中国政府の発表した数字によりますと200億ドルぐらい
原因不明のお金が入ってきているということですので、
そういうことを考えて実行している人は結構多いようです。
そういった意味で、具体的にどうするかは
自分で考えるよりほかありませんが、
人民元の切り上げを視野に入れた対策をとることには賛成です。
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