第406回
■Q太郎さんからのQ(質問):年末年始にかけての動向

初めまして! 毎日、楽しみに読ませて頂いております。
例年ですと、中国株は秋、冬と値を下げていくようですが、
これは欧米の機関投資家がカレンダーイヤーのため
その時期には利益を確定する為とも、また、
華僑の人たちもこの時期には売ってくるや否やに聞いております。
そのような解釈で正しいでしょうか?
また、過去の教訓が必ずしも生きるとは限りませんが
年末、年始にかけての中国株の動向は
どのように読んでいらっしゃいますでしょうか?


■QさんからのA(答え)

中国株は秋や冬になると下がるとおっしゃいますけども、
そういうことが過去に2回や3回あったとしても、
それがその後も続くとは限りません。
過去のことが同じように繰り返されるのであれば、
年寄りが一番お金を持っているということになります。
でも株式市場に行きますと、
年寄りだからお金を持っているということではありません。
年寄りの方がケチケチして貯めたお金を
たくさん持っているというのならわかりますけども、
株で儲かったお金ではないでしょう。

株をやる人は過去のことにこだわらないということが一番大切です。
われわれが買えるB株やH株で起こっていることは
その時々の色んな事情が重なって
株価が形成されていったというのが正しいと思います。
過去のことに囚われるよりも、
この次はどうなるかということを考えるべきで、
たとえば、この次中国の株価に一番大きな影響を与えるのは
恐らく人民元の切り上げでしょう。
何しろいまはアメリカに対する中国の貿易黒字は
一月に100億ドルを超えています。
1年間に黒字が一千億ドルということになると
アメリカも耐えられないけど、中国の政府も
人民元を年に1千億ドル分発行しなければなりませんから
国内でものすごい資産インフレになってしまいます。
従ってこれからは人民元の切り上げが、
株価や不動産にどんな影響をあたえるかに注目するのが一番でしょう。


←前回記事へ 2003年10月10日(金) 次回記事へ→
過去記事へ 中国株 起業 投資情報コラム「ハイハイQさんQさんデス」
ホーム
最新記事へ