■QさんからのA(答え)
クアラルンプールで会社を設立した経験がおありのようですけど、
よその国で商売をするのは、そう簡単にはいきません。
自分の国だってなかなか出来ないのに、
よその国ではもっと難しいと思います。
しかし、今まで置かれたこともないような環境で
仕事をやっておりますと、
日本に帰ってきて刺激の無い生活などしておられなくなると思います。
そういう意味でもう一遍新しいところでやり直そうと
上海へ行くというのは心情としてはよくわかります。
ただ、そこへ行ってやる仕事を何にしようかと考えた時に、
また同じことの繰り返しにならないように
気をつけないといけません。
今までやっていた仕事を辞めた人にしばらくぶりで会うと、
渡された名刺に「何とかコンサルタント」と
書いてあることがよくあります。
今まで証券会社に勤めていてもお金持ちにならなかったのに、
投資コンサルタントというのは
一体どんな仕事なんだろうと思うことがあります。
口先だけでやる仕事のことをコンサルタントと呼ぶのでしたら
私はそういう仕事はおやりにならないほうがいいと思います。
小さくても、一つ一つ積み重ねていったものが
お金になっていくというのでないと仕事ではありません。
それからよその土地へ行って、
飛び込みで仕事ができるということもまずないと思います。
中国は法で治める「法治」の国ではなくて
人が治める「人治」の国と言われています。
人間関係で色々なことが成り立っているので、人間関係を辿って
新しい道を作っていくというのでないと仕事はできません。
13億もの人がいますから、
素性の分からない人に飛び込まれると、
警戒心の方が先に立ってしまいます。
先ず人と人の関係から入って下さい。
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