第395回
■信天さんからのQ(質問):お知恵を拝借させて下さい

はじめまして。
ほぼ日で連載されていた頃から拝見させていただいております。
邱さんの著書も数冊読ませていただきました。
たいへん参考になっております。

今回、メールを送らせていただいたのは、
あることのお知恵を拝借したいと思いメールさせていただきました。
さて、お知恵を拝借したいのは仕事のことです。
当方の実家は旅館業を営んでおります。
近いうちに僕が実家を手伝うことになりました。
といっても、実質経営者です。
1億円をこえる借金や老朽化の進んだ時代遅れの施設、
年々減少する客足、
そして、まだ27歳という年齢で不安だらけですが、
前だけ向いてやるしかないんだろうな、と開き直ってもいます。

そこで相談ですが、旅館業という事業において、
経営を上向かせる手段というか、効果的な方法や心構えのような、
ヒントを提供していただけないでしょうか。
当方も本を読んだり、人気旅館を調べたりと
試行錯誤しておりますが、どれもお金の掛かるものばかりです。
たしかに、お金を掛ければ人を呼び込むことは可能だと思います。
ですが、残念なことに、当方ではお金を掛けることができません。
資金も借金返済についやし、ほとんど底をついております。
ですから、お金をほとんど掛けずに
経営を上向かせる知恵を教えてはいただけないでしょうか。
これを書いていて、「そんな知恵があるならみんな実践してる」とか
「ずうずうしいお願いだ」などと思い苦笑してしまいますが、
もし、経験豊富な邱さんが僕と同じ立場になった場合、
どのように考え・行動し・結果を出すのか
教えていただけますよう、よろしくお願いします。

ちなみに、旅館には目玉といえるものが何も無く、
なにか1つでも集客のできる目玉をつくる事を目標にしております。

以上、長々とお付き合いいただきありがとうございました。


■QさんからのA(答え)

時代が変わると商売のやり方も変わります。
田舎でやっている旅館の後を継ぐというお話ですが、
旅館というのは昔は旅人宿といって商売をやる人が泊まる所でした。
それがビジネスホテルに取って代わられたのです。

あなたがよその町へ行った時に旅館に泊まるか、
ビジネスホテルに泊まるか、ということになったら
お金があればもっと立派なシティホテルに泊まるでしょうが、
たぶん仕事をするために行くんだったら
ビジネスホテルに泊まると思います。
自分でも旅館を使わないのに
旅館をやっていけるわけがないのですから
さっさと辞めた方がいいと思います。

もし親が後を継いでくれと言ったら、
頭を畳に付けてお許し下さいと言って辞めるべきでしょうね。
どんなに頑張ってもできないと思います。
それが時代の変化というものであって
時代の変化に上手く生き残るということは
時代の変化に自分たちを
どれだけ合わせることができるかということです。
よく考えないで次の時代の仕事をやっていけるというのは間違いです。


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2003年9月29日(月)

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