第307回
■おかけんさんからのQ(質問):日本の学習塾の未来は?

こんにちは。
いつも楽しく拝見しています。

今僕はアルバイトで学習塾の講師をしていますが、
少子化のため生徒の絶対数が減っているうえに、
最近の不景気や、学歴不問の傾向からか、
塾の経営はなかなか大変のようです。

経営者としての視点でみれば、
実用的な語学学校や技術専門学校とは違い、
受験対策のためだけの学習塾は
これからはきびしいのでしょうか?

それともうひとつ、
教育者としての視点でみれば、
どのような教育理念が今の学習塾には
必要とされていると思われますか?

学習塾もサービス業なのだから、
野球やピアノを楽しむのと同じように、
“学ぶ楽しさ”を教えてあげる場所である
というふうに考えたいのですが、
相手が子供なので、(親に無理やり塾に通わされている子は特に)
甘やかすと怠けてしまって
よけいに勉強をしなくなるという意見もあります。

Qさんはどのようにお考えでしょうか?


■QさんからのA(答え)

学習塾の先生をおやりになっているようですけれども、
今学校は入る人が少なくなって校舎があいてしまう
難しい時期にかかっています。
あいた校舎をどうやって利用するかということが次のテーマです。

いまの日本は子供がいなくなって代わりに年寄りが増えています。
老人ホームにたて直したほうがいいんじゃないかと見ております。
それをやれない場合は、
外国人の教育をする場所に使うという方法もあります。
日本に来て仕事をしながら勉強して、
3年か5年したら自分の国へ帰って、
自分の国の経済が豊かになる仕事をする人を
日本は援助する立場に置かれています。

学習塾もそうした時代の影響を受けて
だんだん先細りになるというのは間違いありません。
ただあなたのおっしゃっているように、
学習塾に来るのは、子供達が行きたがっているわけではなくて、
親に強制されてきているわけですから自分でやめられません。
それが学習塾の強味で、
そのおかげであなたも助かっていると言っても
よろしいのではないでしょうか。
子供の教育に生き甲斐を感じているのなら、
いまのままでもいいのですが、
もしコシカケの積りでやっているのなら
なるべく早く身の処し方を考えることをおすすめします。


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