第267回
■S.KさんからのQ(質問):中国の建物管理会社の需要

私は現在、建築関係のリフォーム会社にて
改修工事の企画、設計、積算、施工管理の仕事を行っております。
先日、上海に旅行に行きまして、
中国の不動産物件(マンション)の多さに驚きました。
今後の中国においてはこのマンションの建物管理についてや、
将来の改修工事も含めてビジネスチャンスがあると思いました。
そこで私としてはチャンスが有れば、
中国でのビジネスについて転職も含めて考えております。
今後の中国における建物管理会社の需要について、
先生のご意見をお聞かせいただければ幸いです。


■QさんからのA(答え)

中国はいま経済が発展している段階ですから
当然家を建てるだとか公共設備を作る仕事も
どんどん増えております。
かつて日本でもそうだったように
不動産の管理をする仕事もあれば
仲介する仕事もあればといろいろですけれども、
中国人は日本人に比べてそういうことに10倍は関心があります。
ですからその分野に進出して仕事をやる人も
日本人より多いと思うし、薄利で競争します。
ですから、日本人が何か中国人にできないことも持って
中国へ行ってやるのなら別ですけど、
そうでない場合はだいたい割り込む余地はないと
考えたほうがよろしいと思います。

現にいまマンションを立てる仕事をやっているところも、
日本のゼネコンは一社もないんです。
お金を持っている日本のゼネコンでも
中国では競争をして負けます。
それほど難しいとお考えいただいたほうがいいと思います。
絶対駄目とは言いませんけど、不動産業、建設産業の場合も、
中国の人がまねをできない特徴をもっているということが
前提条件です。


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