第257回 ■ユウさんからのQ(質問):神仏を受け入れるでしょうか
毎日,楽しみに拝見しています。
さて、早速質問させていただきます。 ある銀行の融資担当者がこんなことを書いていました。 「私が今まで見ていると、倒産する会社というのは 経営者が無神論者の場合が多い。 だから私はそういう会社には貸したくない。 また、社長が神仏を顧みない人であっても、 家族が神仏を大事にするなら、つぶれないことが多い」と。 その伝でいうと、国家にも対しても 同じことが言えそうに思います。 そうなると、私は中国株に投資しているので 心配になってきます。 もちろん、神を信じる国でもひどい目にあっているわけです。 ですから、神を信じない国はなおさらではないかと思います。 ここまでの点については、 人それぞれの考えがあることでしょう。 わたしがお聞きしたいのは以下の点です。
中国共産党(経営者)は共産主義ですから、 唯物論の無神論ではないかと思うのですが、 実際はどうなのでしょうか。 また、人民(家族)の信仰心はどうなのでしょうか。 統計上はいろいろあるようですが。
お教えいただければ幸甚に存じます。
■QさんからのA(答え)
銀行の人が「倒産する会社の経営者は無神論の人が多い。 そんな人にはお金を貸せない。」と言ったそうですけど、 神様というのは一人だけではないですよね。
みんな自分の神様は一人だけだと思っているけど、 それぞれ違う神様のことを頭の中に浮かべているわけですから。 現にイラクの戦争でも両方の神様は違うんですね。 じゃあ、どっちの神様を信奉したら 倒産しないのかということになると、 どちらを信じても倒産する可能性はありますから、 神様を中心としてものを考えるのは 銀行員らしくないと私は思います。
銀行員として一番大切なことはその人がどんな人かということ、 きちんと信用のおける人かどうかということだと思います。 共産党は神様を否定していますけど、 共産党の銀行だって企業や人に金を貸しています。 今は優れた銀行家もそうでない銀行家も潰れかかっているんです。 ですからこれは神様とは関係ないと考えてください。