第237回
■こうのさんからのQ(質問):健康食品の勧誘の断り方

初めまして 邱先生。
14歳の時、学校の図書室で先生の御本を初めて読みました。
結婚して先生の御本を精読して、
お金について勉強させていただいています。

ホントは先生に相談していいものか悩みましたが、
先生のご意見を聞いてみたいと思い、相談するしだいです。

先生は何度か、老人のお金を使わせるには、
儲け話と健康と綴られていました。
実は、数年後還暦を迎える母が、健康食品にはまってしまい
その余波を受けている悩みです。

母は、ある健康飲料にはまり、
実家の家族が愛飲しているのですが、
それを私の家族に勧めるのです。
母は夫に勧め、夫は苦もなく飲んでいますが、
会員になって続けて飲むように勧めてきます。
私としては家計が苦しくなることを理由に断っていますが、
あまりのしつこさに辟易しています。
母や実家の家族は、効能を得て満足しているのですが、
我が家では今ひとつなのか、効果はマユツバものなのです。

この健康食品は健康と儲けが一体となったものなので、
母には勧誘が楽しい娯楽なのかもしれませんが、
私としては危なっかしい綱渡りのように見えます。
また、4本、2万6千円という値段で一人分というのは、
若い夫婦には高いのです。

昨今、健康食品がらみの儲け話が増えているようなので、
このような悩みを持つ若者が
増えているのではないかと思います。
難題ではありますが、
母をできるだけ傷つけずに勧誘を断る方法について
アドバイスお願いします。


■QさんからのA(答え)

いまは健康食品の時代です。
日本は老齢化社会に入ったので、
老齢化するということは減価償却が終わってしまった機械を
無理して使い続けるようなものですから
あちこちガタがきたところを直さなければいけません。
それを直すのには医療か健康食品かということで
新しい時代の商売になっておりますので、
あの手この手でいろいろな誘いがかかると思います。

お宅のお母さんのように、
人間は自分に効き目があると思ったものを
相手がどう思うかは関係なく人にすすめるものです。
そういうことであなたの場合は迷惑をこうむっていると思います。
でも、たかが健康食品のことでケンカするのは馬鹿らしいですから、
ひとつうまく知恵をしぼって
お母さんを納得させてあげてください。


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