第204回
■釈迦説歩さんからのQ(質問):オイル・サンドの開発の件

邱先生へ

いつも、「もしもしQさんQさんよ」を楽しく拝見しております。
(数十年前から邱先生のファンです。)
ところで、3/1記事のオイル・サンドの開発の件ですが、
この種の話は、十分、専門家の意見も調査されないと、
ビジネス的には危険です。

私は、かって、大手重工業会社で
「ごみの資源化」という国家研究プロジェクトに
参加したことがありまして、
このプ□ジェクトは、三十年ほど前に通産省が
200億円(当時)を投じて実施したものです。この研究でも、
たとえば、ごみを油にすること等々、
ごみを資源化することは(研究べースでは)実現しましたが、
実用的には、とてもコスト的に実現が困難、
という結果となりまして、
結局、現在行われておりますような焼却して
熱利用するというところに落ち着いております。

オイル・サンドからの原油回収も、実現しそうになると、
そこまでは原油の価格が上昇しない、
あるいは、他の燃料(たとえば天然ガス)への転換が始まる
というようなことで、おそらく、邱先生がお考えの
時問軸では、難しいのではないか、と想像いたします。
釈迦に説法とは思いますが、十分、ご注意ください。
(開発当事者側からだけの話では危険です。)


■QさんからのA(答え)

「もしもしQさんQさんよ」
石油のオリを瞬間的に分解する
オイル・エクストラクターの話をしたんですが、
早速私にアドバイスをして頂いてありがとうございます。

私も世の中の新しい発明がそれほど簡単に
日の目を見るようになるとは思っておりません。
あなたより年を食っている分だけ、
いままでに数々の失敗をしておりますので、
何が失敗するかというのはある程度心得ているつもりです。

しかしまた世の中は偶然から起こって
大きな発明につながることもたくさんあります。
例えば雨の中を歩いた靴に生えたカビが
ばい菌に作用しているのを偶然に見た
フレミングという人がペニシリンを発明して
世界中の人の命が助かるようになったように、
「必要は発明の母。偶然は発明の父」だと私は思っております。

当然あなたが心配されたことは私も心配していましたので、
実際に動かしている所を見に行こうとしてるわけであります。
結局駄目かもしれませんけど、
ひとつもう少し待っていて下さい。


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