| ■QさんからのA(答え) 資本主義の行きつくところは貧富の差が激しくなって一握りの資本家と貧乏な大衆になるというのが
 マルクスの予想だったのですが、
 世の中はその方向には動いていません。
 資本家になってお金をいっぱい集めた人も、もっとお金を儲けようと思ったら、
 みんなに働いてもらわなければいけないので、
 お金をその人たちに払う必要が起ります。
 ですから金持ちの国ほど金持ちが全体を引っ張って
 底辺を上げるという結果になっています。
 反対に共産主義を受け入れた国は農業国が多いんです。そういう国はたいてい所得も少なくて貧乏していますから、
 その人たちに平等にお金をあげても
 結局労働意欲を湧かせるより、
 みんなで貧乏することを選んだことになってしまうんですね。
 いまの中国でも 小平がみんなを金持ちにするためには 一握りの人が先に金持ちになったとしてもやむを得ない
 という「先富論」を打ち出して
 今日に至っています。
 杓子定規に物事をお考えにならないで、
 現実にどういうことが起っているかに目を向けて下さい。
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