第98回
■YYさんからのQ(質問)

邱先生のほとんどの書物、
Money Japan の「グローバル時代の資産運用」、
そして本ホームページをいつも拝見させていただいており、
株投資、資産運用の指針とさせていただいております。
私は現在、中国株の勉強と投資に力を入れております。
そこでぜひ中国株に関しての下記の質問にお答え頂き、
アドバイスを頂ければ幸いです。

1.長期投資を考えた場合、
今後どのような業種、業界の銘柄が良いとお考えでしょうか?
(電力、高速道路株以外で、
例えば石油、ガス、通信、海運、港湾、繊維等)

2.個別銘柄で、これは良いと思われる銘柄はございますか?

3.以前、ホームページでも紹介されておりました
「レジェンド」と「方正」がかなり安値になっており
買いと判断しておりますが、
2社の現状と将来性について先生はどう見られてますか?

以上3点ですが、どうぞ宜しくお願いいたします。


■QさんからのA(答え)

私は今も8ツの連載を持っておりますけど、
そのひとつが Money Japan の「グローバル化時代の資産運用」です。
そういう連載までお読みになっているということであれば、
私が説明するまでもなく
中国の株の背景になってる動きにも詳しいことと存じます。

株は人にきくよりも、自分で考えて選択することが一番で、
失敗してもそれが血となり肉となって、あなたを一人前にしてくれます。
ただその場合でも、どういう観点から見るかは大切なことです。
私はその時代、お金が集中して
そこがブームになる分野がいいと常々言っております。

いまの中国で言えば、みんなが車を欲しがっているし、
みんなが自分の家を欲しがっています。
また、みんなで旅行に行きたいと考えている時ですから、
マイカーブーム、マイホームブーム、観光ブームと
うまく触れ合ってるところを探すことです。

また、半導体はこれからの中国でも当然発展する分野のひとつです。
その中で1位が「レジェンド」、
2位が「方正」(ファウンダー)という会社であります。
1つの業界で1位、2位になっている企業は
経済で発展するプロセスで潰れるってことはまずないでしょう。
そういう株が高い時に比べて5分の1とか、10分の1になっています。

私がいつも言うことですけど、
中国の株は高値で買い増しても、時価で増資をしますから、
時価で集めた金は全部会社の物になっちゃって株主の物になりません。
ですから高値で買うよりも、
一番報いられるのは、高値の株がドーンと下がった時です。
もちろん業績が悪化して皆が売るから下がるのですが、
みんなが売る時は買いにまわって、
みんなが買いにまわった時は売りにまわるのでなければ、
一等賞にはなりません。

自分がやりたいと思う事と逆の事をやらなきゃいけませんから、
自分の精神のコントロールが必要です。
それができなければ、株をおやりになるのはやめて、
見るだけにした方が安全だと思います。


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