第187回
やわらか膝”をいつまでも
膝にある半月板。
これはクッションのような役割をしている軟骨です。
“半月板損傷”というのは
一度に大きな力が加わって起こる
スポーツ選手によく見られるケガです。
逆にジワジワとこの半月板が磨り減って
果ては膝にある骨自体が変形していくものもあります。
それを“変形性膝関節症”と言って、
中年以上の、特に女性に多く見られる障害です。
こうなってしまうと結構日常生活大変です。
まず、床にじかに座ることが困難に感じてきますから
椅子やソファーがなくてはならなくなってきます。
同様に布団ではなくベッドにしたり、
トイレも和式ではなく洋式に変えたりしなくてはなりません。
先日、デパートの化粧室で私の前に並んでいた女性に
「洋式でないとダメなのでお先にどうぞ」と
順番を譲られた事がありましたっけ。
そうならない為にも反動をつけた膝の屈伸運動を避けて
ジンワ〜リと伸ばすストレッチを行って
腿の前と後ろの筋肉に柔軟性をもたせ、
ヤワラカ膝を保てるからだに今から準備をしておきましょう。
A:腿の前面を伸ばします。
1.まず右脚から。立位で右膝を曲げて後ろ手で右足首を持ちます。
2.息を吸って、吐きながらカカトをお尻に引き寄せます。
(15〜20秒キープ)
腿の前面の筋肉が伸びるのを感じましょう。(逆脚も同様に)
※膝を曲げた時、横へ逃げないように真下に向けるようにします。
腰が反らない様に腹筋にしっかり力をいれます。(腰痛予防のため)
バランスが保ちづらい場合は、壁などに手をそえて行ってください。
B:腿の後ろ面を伸ばします。
1.あお向けに寝て、両膝を立てます。
2.まず右脚から。右脚をゆっくりと持ち上げて(息を吸って)、
両手を腿の裏がわにそえて手前に引き寄せます(息を吐いて)。
逆脚も同様に。
※引き寄せている時、膝は無理に伸ばさず
腿の裏側が心地良く伸びる角度を保ちましょう。
余裕があれば腿の前面に力を入れて、
“ 膝を伸ばそう”という意識を持って行うとより効果的です。
さて、明日は再び腸腰筋の登場。
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